批評集団「大失敗」

「俺たちあくまでニューウェーブ」な批評集団。https://twitter.com/daisippai19

2018-12-01から1ヶ月間の記事一覧

【絓秀実氏寄稿決定】『大失敗』創刊号内容紹介

二〇一九年一月、京都文フリにて発売の『大失敗』創刊号の内容紹介です。テーマは「《異化》としての批評」、「『昭和の終わり』と『平成の終わり』」の二本立て。そのほか、絓秀実氏による論考を収録いたします。

角田光代『空中庭園』を読む(後編)

(前編) daisippai.hatenablog.com 郊外、この光あふれる空間 前半で見てきましたように、この小説『空中庭園』は作者である角田光代の意図を超えて空間の近代性そのものを問題化しています。それは言い換えれば、日本の住宅空間がきわめて形式的/機能的に…

角田光代『空中庭園』を読む(前編)

▲角田光代『空中庭園』(2003年) 郊外、この遍在する空間 酒鬼薔薇事件(一九九七)をはじめとして、「郊外」と呼ばれる社会空間が問題化したのは一九九〇年代でした。またそれと前後するかたちで「郊外」を主題とする書籍や論文や評論がさまざまな領域から…

「大失敗」十一月記事まとめ

(九月・十月の記事まとめはこちらです) 平素より大変お世話になっております。批評集団「大失敗」の左藤青(@satodex)です。 いよいよ寒くなってきましたね。実は『大失敗』第一号の原稿がだいたい出揃い、今編集作業に入っています。胃が痛いです。本誌…